『ちひろ先輩』

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「はっはっはっはっ! よかったな、圭一。先輩と仲良くなれて」 ついに堪えきれず、北村が爆笑しながら俺の肩をバシバシ叩いた。 いつもなら振り払うとこだが、差し詰め今の俺は真っ赤なトマト。頭が上手く回らず、されるがままだ。 はぁ…みっともねぇ。 「うん、北村くんが言ってた通り面白いね。鈴木くん! あっ、授業始まるからまたねー」 はっとしたちひろ先輩は俺達に手を振りながら去っていった。 思わず俺はへたりこむ。 「おう?どうした鈴木くん。 授業始まるぞー」 北村も隣にしゃがんだ。 …ここ廊下だった。
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