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へたりこんだが、すぐに体を叱咤して俺は歩きだす。
「え?おーい、無視は悲しいぞ圭一~」
北村も焦って俺についてきた。
「………………」
「………………」
無言で廊下を歩き、下駄箱まできた俺と北村。
「…なぁ、圭一」
「………………」
俺は答えない。
「…あのさ、お前ずっとちひろ先輩のこと見てただろ?」
「………」
俺は答えない。
「でさ、偶々ちひろ先輩も議員してたし、圭一いいやつだし、…
それに何か話してたら自然と俺も圭一の話出しちゃうし、まぁいつも一緒だからそんな話題ばっかで…」
「………」
俺は答えない。
「…ちひろ先輩だったら、圭一ともすぐ仲良くなるだろうって思ってな…
俺、余計なことしたか?」
「………」
ピタッ
「圭一?」
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