ネクラヤンキー
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華々しい入学式も終わり、青春という文字が似合う高校生になり、クラスにも馴染んできた五月の最近。 俺は、全く青春を感じることなく、日々を憂鬱に過ごしていた。 何故高校に入りたてでこんなにブルーな気分にならねばいかんのか。 「ふぅ…」 原因はまぁ、いつもと同じなんだけどさ。 「どうすっかな…これ」 一人呟く俺の手には…財布。ちなみに俺のではない。
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