『ちひろ先輩』

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「そ、そうか!喜んでくれて何よりだ! とりあえずその鼻何とかしろ!!」 北村はホッとしながら、朝俺がやったティッシュを俺の鼻に突っ込んできた。 は、鼻フックぅぅぅ! 何とか俺は受け止めた。 「ふがふが… そう言えばありがとな、北村。今日は一生もんの思い出ができた」 俺がちひろ先輩のことを見てたのを知っていたことには驚いたが、北村のおかげでちひろ先輩と話せた。 これは俺の青春の一ページとなるだろう。 それだけで充分過ぎるほどの幸せだ。 「…お前何を満ち足りた顔してるんだ。折角自己紹介までしたんだから、もっとこれから仲良くなれるだろ? まだまだこんなんでは、俺の気が収まらん!」 突然北村が凄い剣幕で詰め寄ってきた。
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