高校1年の冬。

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倒れた男は、失神状態。 「門井…どうして」 「そんなコトは置いといて、さっ行こ」 そう言うと門井は私の手を引っ張った。 嬉しかった。 だって、車に連れ込まれそうになった時、初めて怖い。男が怖い。そう、思った。 ほんとうに怖かったから。 だから、門井が来てくれた時、涙が出そうになった。 私は心のどこかで門井を待っていたのかもしれない。 じゃないと、この胸のドキドキの訳が説明できないから。
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