20人が本棚に入れています
本棚に追加
……無我夢中で空き教室へ急ぐ。
あそこなら…誰もいない。
誰も来ない。
「……っ……ぅ……もぅ…ヤダ」
私は誰を信じればいいの…?
もう、何もかもが嫌だ。
床を這うように教室の端に移動した。
「…私は…どうしたらいいの…」
その時。
ガチャ…
「…!!!!!」
今の音…
扉に近づき、取手に手をかけた。
「………空かない…」
ここは古い作りで中からは開けられないようになってる。
昔、不良生徒を落ち着かせ、閉じ込めるのに活用してたらしい…
遠ざかって行く足音と笑い声が聞こえる。
もう、私にかまわないでよ…
ほっといてよ。
いつ、ここから出られるのかな…?
最初のコメントを投稿しよう!