亀川裕香

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ドンドン! 「………何…?」 思わず体が強張る。 ドンドンドン!! 「……な、…何!?」 扉の方へゆっくりと近づく。 誰か… 居るの…? 扉に手をかけようとした時。 ガチャ… 「ぇ…!!!!」 「ちょっ……」 扉が開いて誰かに倒れこんでしまった。 制服からして……男子だ。 「ぁ、ごめんなさい!!ありがとうございます!!」 「あぁ…ま、そこはいいんだけど…さっきここの鍵をしめる女子を見たから、誰かいるか見に来たんだけど…君。一年だよね」 私はまだ彼の胸の中に収まったまま… 離れようとしても離してくれない。 「…あの…っ…離してください」 「……じゃあ、ついて来て欲しいとこ、あるんだついて来てくれるならいいよ」 やっと見えた彼の顔は 女子みたいな大きな目をした子犬みたいに可愛い男子だった。
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