015

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   夏海たちと話をするうちに、鈴音の気持ちは落ち着いた。  鈴音は絶品のエビマヨを平らげると、夏海に、「ご飯はいらないから。母が家のコロッケを食べろってうるさいのよ」と言った。  「そっか。北原家のコロッケ、歴史がありそうだよね」と言い鈴音を見て微笑んだ。  「そんなことないから。普通のコロッケだよ」  「ほんとかなあ。今度食べさせて」  「え? マジで?」  「マジで」  「じゃあ訊いておくよ」  鈴音は夏海たちにさようならを言い帰路についた。 .
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