《1》

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「はい。……はい。………了解致しました。それでは失礼板します。」 今、バイト先から連絡が来た。今日は暇だし、最近頑張ってるから今日は休め。って連絡だった。 時刻は18:30。 バイト先の近くのここから家までは約30分だ。 特にすることもないので家に帰ることにした。 自分の家のドアの前に立つ。 ドア前で鍵を探していると中から少し、話声が聞こえた。 ここの鍵は自分のを含めて2つしかないはず。 てことは勇人!? 久しぶりに会える勇人。僕は嬉しかった。 あぁ、なんて単純なんだろう。勇人に会えるだけでこんなにも心が温まる。 今日僕がバイトの事を勇人は知っている。 よし、驚かせてやろう! 僕は音を立てずにドアを開く。 勇人はリビングにいるようだ。 するとぼそぼそだった勇人の声がハッキリ聞こえる。 「……。恋人って、あぁ、涙のことか?」 僕……? 何のことだろうと僕は好奇心でリビング前で息を潜め勇人の話を聞いた。 「はっw涙?涙は気づいてねーよ。俺がなにしてるかなんて。 まぁ?気づかない方が楽だから俺的には問題ねぇ。むしろ気づかれても困るってゆーの? てか、俺そろそろここ出て行くわ。…ああ。涙の誕生日も過ごしたし?最後だから指輪やった。 え?性格悪いって?おめーに言われたかねぇよww最後の誕生日くらいいいだろ。 ……あぁ。ああ。もちろん。…愛してるに決まってる。誰よりも愛してるさ。」 何かが崩れる音がした。 壁じゃない。床じゃない。レンガじゃない。膝じゃない。そう……僕の心が。
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