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「おにーちゃん!かっこいい!!」
るしふぁが目を輝かせ、拍手を贈る。
………
……
…
それと裏腹に、それ以上に集まる冷ややかな視線。
「あっ……。」
翔太の顔から血の気が引く。
つい先程まで静かだった図書館内。しかし、羽の生えた女性が現れ男の子と騒ぎ始め、最終的に男の子が変身した。
何を言ってるか分からないと思うが、館内にいた人達も何が起こったのか分からなかった。
「わあああああああああッッ!!」
翔太は胸を覆ってその場で伏せた。
(し、しまった!その場のノリに合わせてつい変身しちゃった!!ま、まさか、これはガブ子さんのッッ!!)
伏せながら、ガブ子の顔を伺うと物凄く汚いゲスい顔でこちらをニヤニヤと見下ろしていた。
(絶対この人の作戦だコレッッ!!!)
「なんだ…?男の子がいきなり変身したぞ…」
「男の子が女の子に…?」
「ゴクリッ…」
呆気に取られていた人達の話し声が徐々に囁かれ始めた。
その声が聞こえてきて更にぎゅぅっと翔太は縮こまる。
(ううう~~~~~~////恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしいッッ!!)
まさにホワイトライザー絶対絶命のピンチ!
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