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「キミは一体…何者なんだ…。」
「え、と…その…あの……
わ、私はホワイトライザーと同じ正義の戦士よ……。」
エンゼル・ブルーの中身、千早はパニクっていた。彼女もノリと勢いだけで出てきてガブ子を倒したのだ。
今更、覆面を取る勇気もなければ、先程までのテンションに戻ることも出来ない。
今は恥ずかしさでこの場から逃げたい一心である。
「お姉ちゃん!強いねっ!かっこいいねっ!るしふぁすごく感動したよ!!」
「ボクも驚きました。ありがとうございました。」
キラキラと二人の輝いた瞳で見られ、千早の体温は最高潮に上がる。
「う、う、う、うぅぅ~~~///
わ、わはははーーー!!!そ、それでは私は失礼しますよ!!
わ、私は謎の戦士なので絶対に中の人の正体とか覆面の下の素顔とか気にしてはいけない!絶対だからね!謎だからね!
それでは、さ、さらばっ///!!」
千早の中のキャラは迷子なのに
出口へには迷うこと無く 足早に走って去っていった。
「あー。いっちゃったー…」
「魔法少女 エンゼル・ブルー…
一体、誰なんだろう……」
その頃、ボロ雑巾よろしく床に捨てられた天使は地獄に落ちる夢を見た。
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