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「オイッスwww久しぶりじゃんwwwミカエルwww」
「もうっ!先輩ー!ドアは普通に開けて下さいって何回もお願いしてるじゃないですか!」
「あぁ。アレって押すなよ!絶対に押すなよ!的なノリで言ってたんじゃなかったんだwwwwww」
「うわぁぁぁんっっ!」
ガブ子は鼻をほじりながらしれっと返した。
大天使ガブリエル子の来訪は、同じ大天使のミカエルであってもまさに【天災】であった。
「それで…今回は何しに来たんですか…。」
恐る恐る来客用のソファーに座ったガブ子に尋ねる。
「壺なら買いませんよっ!」
以前、100万円の幸せになれるらしい壺を後輩価格の99万9800円で買わされた事をミカエルは思い出した。無論、思い当たる幸福など訪れなかった。
「やだなぁwww今日は詐欺にきたんじゃないよwwwwww」
「やっぱり詐欺だったんじゃないですか!お金返して下さいよ!」
「それは今度、幸せが訪れる幸運の数珠で返すからwwwwww」
「私達、どこ宗教だと思ってるんでか!!」
ミカエルの的確なツッコミもガブ子は動じない。
そして、ようやく本題に切り替える。
「実は…ミカエルの『ブルー・ステッキ』を貸してほしいのよ。」
「え…『ブルー・ステッキ』を…?」
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