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「やっぱり、青柳さんだ。
青柳さんも図書館に勉強しに?」
「う、うん。あの、えーと、その子は?」
放心状態で虚ろに千早はるしふぁを指差し聞いた。
「るしふぁの名前はるしふぁだよ。魔王サタンの末娘で悪魔の中の悪魔だよ。すごく怖い!
人類を滅亡させる為に魔界からやってきたよ!すごーく怖い!」
「え?」
デビルドヤ顔で自己紹介をしたるしふぁに千早は目が点になった。
「こらっ。るしふぁっ。」
翔太がるしふぁを窘める。
「あはは。ご、ごめんね。
この娘はその…親戚の子でウチで預かってるんだ。海外で育ったから、言動とか服がちょっと変わってるんだけど気にしないでね。」
「へ、へぇ…そうなんだ…」
さすがに千早もこれが誤魔化してるのは分かるので苦笑いで返すしかない。
(悪魔?悪魔ってどういうこと?
人類を滅しにきたって…)
「それより、青柳さん
良かったら一緒に勉強やらない?」
「ッッ!?う、うん!是非!!」
翔太からの誘いで、頭の中の疑問は吹っ飛んだ。
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