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「ああああああああ………」
女子トイレの個室の中、千早は猛省していた。
先程…いや、るしふぁを一目見た時から抱いていた感情は嫉妬だった。
冷静に考えれば、兄妹みたいなものなのに。
好きな人を盗られた気分になってしまった。
(情けない……。あんな小さい子にそんな感情抱いて…)
しかし、子供特有の無邪気な甘えにどうしても羨ましくも妬んでしまう。
千早は自己嫌悪の底で苦しんでいた。
「フフフ…。あなたの辛い気持ちは良く分かるわ。」
不意に声が聞こえてきた。
「だ、誰!?」
「私は愛を教える神の御遣い。そう…人は私を愛の天使と呼ぶわ。」
「…?…?
…え?
きゃあああああああああああ!!!」
「愛のスーパー天使ガブリエル子ことガブ子さんwww参上www」
声の主は個室のドアの上、僅かな隙間からコチラを覗き見下ろしていた。
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