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ガブ子は懐から一本のステッキを取り出した。
「これは天界の魔法の力を借りて変身するためのアイテム。
ブルー・ステッキ。」
約50センチ程度の長さの杖。先端はハート型の青い宝石が輝き、その周りにもデコレーションされた小さな宝石が並んでいた。
これぞ魔法少女のステッキというデザインである。
「……そんな、私……私……」
千早は戦うことは勿論、小さな口喧嘩すらしたことない。
自分でも痛感するほどの消極的で臆病な性格なのに
戦うなんて大それた事出来るワケが
「でも……やらないと…
翔太くんが…。
やります。
私…魔法少女になりますっっ!!」
少女は精一杯の勇気で好きな人のために決断した。
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