30人が本棚に入れています
本棚に追加
/57ページ
「こちらに、世界最高齢、120歳のおじいさんが住んでいると聞いて、我々取材班がやって参りました!!」
とあるド田舎にある二階建の一軒家。
やや興奮した口調で女性リポーターが紹介しようとしているのは重野歳三という男だった。何と今年120歳になるという。
「では早速、本人に聞いてみたいと思います!」
リポーターが家の中に入ると、そこには1人の老人が確かにいた。
「貴方は重野歳三さんですか?」
「ああ、そうじゃよ。」
「120歳だと聞きましたが?」
「……もうそんなになるかのう…」
イマイチ要領を得ない。
「誰か、貴方の年齢を証明できる人はいますか?」
「おお、そうじゃ❗」
老人は、ポンと膝を打った。
「上の階にワシの兄貴がいるから聞いてみるといい。」
最初のコメントを投稿しよう!