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【ずでんっ】
『あたたたた…腰打ったぁ…』
―腰をさすりつつ見渡すと、知らない場所だった。
明らかに自分の部屋じゃない。
さらには夏緒も居なかった。
『…あれ?…なっつ~?』
―呼んでみるが、返事がない。…と。
「…誰だ」
『!?』
―暗闇から、声がした。テノール位の低さの声…。
『ぁ…あんたこそ誰よ!?』
「わしを知らんのか?…わしは竜王だ」
『り…竜王?竜王って、あの…勇者に倒された、あの竜王?』
竜王(?)「…まあ、わしはひ孫だがな」
『あぁ、なるほど…』
《冷静に解釈するが、しおりの頭の中はパニックである。》
(…え?竜王って言ったよねこの人。いや、竜王って、そもそも人じゃないよな…あーもーワケわからん。つか、なに?トリップ?え、なに?そうなの?)
竜王「…落ち着け」
『あ、はい、すみません』
竜王「貴様、名はなんという?」
『あ、えと…。…シオリです。シオリ…ロレンツァ』
竜王「シオリ…か。ふむ、いい名だ」
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