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そして、その日の夜姉ちゃんの様子が少し変だと気づいた。
夜、姉ちゃんはなんか上の空と言うかとにかく様子がおかしかった。
俺が夕飯当番だったが余り手を付けなかった。
いつもならおかわりを要求するのに、姉ちゃんに何があったのか見当もつかなかった。
夕飯後も俺は今日の姉ちゃんの様子が気になり過ぎて考え事をしていたら時間は23時を過ぎていた。
おせっかいかもしれないが明日本人に直接聞けばいいやと思い眠りについた。
深夜に俺は体が重く感じて起きた。
何故か俺のベッドで一緒に姉ちゃんが寝てた。
冷静になって時計を見る。
時刻は深夜2時。まだ、両親も起きてない時間。
このまま起こすのも可哀想なのでいつも起きる時間まで寝かせてあげる事にした。
俺はと言うといくら姉ちゃんであろうといい年した高校生が同じ部屋で寝るわけにはいかないのでリビングのソファで母親が起きてくる直前まで仮眠をとることにする。
が、、、肩をたたかれる感覚があり目を開けると姉ちゃんが泣きながらたっていた。
一樹/姉ちゃんどうしたんだよ?
クラスメイトとかに嫌な事でもされたの?
華憐/ち、違うの一樹ちゃん。
じ、実は、一樹ちゃんに相談したい事があって夜中に部屋に行ったんだけど、いつのまにか私も一緒に寝ちゃってて。
一樹/まあ、寝ちゃってた事は起きた時にわかったけど、本当に何かあったの?姉ちゃん昨日から様子がおかしかったし、今だって泣いてるじゃないか。
華憐/うん。一樹ちゃんに人生相談に乗って欲しいの。
一樹/へ?親とか友達とかに相談じゃなくてなんで俺なの?
華憐/一樹ちゃんあなたじゃなきゃ駄目なの!
一樹/わかったから、親が起きる前に部屋に戻ろう。起きてきたらなに言われるかわからないからさ。
華憐/あ、うん。ごめん軽率だったね。
一樹/別に姉ちゃんがあやまる事じゃないよ。
華憐/うん、ありがと。じゃ、私の部屋に一緒に来て。あなたには見せておかなきゃいけない物があるの。
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