第一章/お姉ちゃんの趣味。

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その日は珍しく、姉ちゃんは俺が起きた頃には学校に行っていた。 いつものように学校に着き、携帯をいじってると姉ちゃんから一通のメールが入ってた。 [華憐/今朝は一樹ちゃんをおいて出てってごめんね。HRが始まる前にメールしました。一樹ちゃんが生徒会に正式にはいる事が決定しました。もちろん、異論は認めません。 つきましては、お昼休みに生徒会室に来てくださいね。 華憐] 一樹/んなっなんなんだこのメールは? 明日香/一樹おはよう。何一人で吠えてるの? 一樹/ああ、明日香か。いや、姉ちゃんからこんなメールが届いたから。 一応明日香にもメールをみせてあげることに。 明日香/さ、さすが華憐お姉ちゃんね。入るの決定したって。 強制じゃん、まあ一樹は単位足りないからいいんじゃない? 一樹/明日香まで、もう俺は今日一日、憂鬱であるのが確定したよ。 そうするとチャイムが鳴り担任が教室に入ってきた。 担任/えー、今日は生徒会からお知らせがあります。 (一樹/来たよ来た来た。もう冷やかされるの確定じゃん。) 担任/海堂と山形が生徒会に入るのが決まりました。 つきましては昼休みに生徒会室に行くように。 明日香/んなっ!なんで私が! 一樹だけじゃなかったの? 一樹/明日香、道連れになってくれて有難う。 明日香/ふざけんな!お姉ちゃんのメールには一切私の事書いてなかったじゃない! 一樹/姉ちゃんはああ見えて意外と腹黒いというか、ご苦労さん。 姉ちゃんは教師から絶大な支持があるから異論は認められないだろうな。 生徒会まだ姉ちゃん一人しかいないから、弟の俺と幼馴染の明日香を道連れにしたな。 明日香/最悪だわ。また、地獄の日々が始まるんだわ。 (一樹/そう。俺と明日香は以前にも姉ちゃんにこき使われ、地獄の日々という名の黒歴史があった。 それは俺達が小学生の時、当時姉ちゃんは俺を無理矢理女装させたり、明日香を男装させたり、学校で明日香を無理矢理木登りさせて当の本人は逃げて俺と明日香は先生にこっぴどく絞られたり、数えきれないほど黒歴史があった。)
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