165人が本棚に入れています
本棚に追加
僕は何もそこまで深く考えずとも軽く魅紗と話をしてみるのもいいんじゃないかと思いメールを送ってみることにした
まぁ魅紗の何が気になっているのか分からないけれど、何回かメールを交わせば、気が済んでそれで終わりだろうと思っていた
『魅紗さん、初めまして、良かったらメールをしませんか』
何とも在り来たりな、つまらない文面である
はっきり言って、それほど何の期待もしていなかったって事だ
メールを送り、携帯電話をテーブルに置いてから、差ほど時間を置くことなくメールの着信音が鳴る
誰かなと思い、携帯を開くと魅紗からだった
思っていたよりも早い返事に少しだけびっくりした僕は、魅紗からのメールを読む
『アニキさん初めまして…せっかくメールを頂いたのに今、絡んでいる人がいるから…私、同時に複数の人とメールをするのが苦手だから、明日まで待ってくれませんか、ごめんなさい』
こんな返事だった
これを読む限り、今絡んでいる男とは今夜限りでメールを終わらせるということなのか?
待っていればいいのか?
それとも単なる断り文句なのか?
どういう事なのだろうか?
半分、意味不明な返事に戸惑いながら僕はとりあえず
『約束だよ…明日、待っているから』
と、メールを返してみた
最初のコメントを投稿しよう!