終わりと始まり

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光は自分の目を疑った。地下訓練場の半分が、消し飛んでいる。瓦礫の中、ハンマーを構えたシロナが、ボロボロの状態で立っていた。 「だっ、大丈夫ですか!?」 光はすぐさまシロナに駆け寄り、月詠の癒しの輝きでシロナを包み込む。徐々に傷が塞がっていく。 「一歩遅かったら死んでたかも。まさかこれほどだったなんて。ビックリしちゃった。」 「あっ…ホントごめんなさい!!あのぅ…。」 「謝らなくていいよ。戦場だったら死んでて当然。それに武器使っちゃったし。合格おめでとう!!」 遂にオリジナルセブンに認めてもらえた。光は涙を浮かべながらシロナに抱きつく。 「でも施設の破壊はやりすぎかも。」 「あ…ごめんなさい。ど、どうしたら…。」 「ん~…まあ、修理代はセンゴクのお給料から出そう。それと、施設を破壊した罰として、今日は一緒にお風呂ね。」 「えぇっ!?」 「上司命令。」 修理代を夫の給料から出すのは無茶苦茶な考えだが、施設破壊の罪がお風呂で済むならそれは好都合だ。光は“コロも道連れで”という条件つきで了承した。 「ふぇ?私もですか?犬もOKな温泉ってありましたっけ。」 「いや、人間の姿で入ってくれればいいから。」
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