一歩ずつ歩きだそう

2/8
前へ
/8ページ
次へ
ネオ・アクシズ戦争が終わって復興途中のジオン公国ムンゾ市にある自然公園でゼウスは無期限の活動停止により解散した。 皆それぞれ平和になった故郷に帰っていく。 僕も今ムンゾ市からソロモン市を通って故郷のダカール市へ帰る途中だ。 激戦区だったジオン公国の首都ザビ市に比べて比較的に被害の少なかったムンゾ市ではザビ市に向けて大量の救援物資を運んでる。 「…たこ焼きでも買ってこうかな…」 お土産にダカールの皆に買って帰ろう。 たこ焼き屋の屋台があるムンゾ市の広場へと歩いてく。 すると屋台の傍で見覚えのある後ろ姿を発見した。 「…カイさん?」 僕が名前を呼ぶとカイさんは顔だけ僕に向けて振り返る。 「よお~アムロか!無事だったんだな!!」 カイさんはポケットに入れてあった財布から500クレジットを出して屋台の店主に支払うと、たこ焼きの入った袋を受け取った。 「カイさん、どうしてムンゾ市にいるんです?」 カイさんと最後に会った時は確かネオ・アクシズのアバオアクー市で立ち往生してたはず。 「ここへは単なる腹ごしらえに来てんだよ…本命はザビだ…あそこでゲリラ活動に参加してた奴等に取材しようと思ってな」
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加