一歩ずつ歩きだそう

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「こんなことが起こってたんですね…」 全て読み終えて記事をカイさんに返すとカイさんは記事をファイルに仕舞う。 「そういやアムロ…結局アポロンの野郎どうしちまったんだ?それにギリアムは…?」 この話をカイさんから切り出されるとは思わなかったから暫く思考が停止してしまった。 「…アムロ?」 声を掛けられて我に返ると慌てて返事をする。 「す…すいません…ちょっと考え事をしてて…」 不信に思われないように言い訳をしたけど正直いきなり話を振られてもヘリオス要塞での出来事は僕の中で未だに整理できてない。 すると突然たこ焼きを袋に仕舞ったカイさんは胸ポケットからメモ張とペンを取り出した。 「まぁ…ここで会ったのも何かの縁だ…取材させてもらえるか?エルピスの英雄さん?」 「よしてくださいよ…僕そんな柄じゃないですし」 「遠慮すんなって!」 断っても頑として引かないカイさんに結局は首を縦に振らされることになってしまった。
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