一歩ずつ歩きだそう

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「僕…もしショッカーの立て籠っていたビルにギリアムさんを一人にしなければ…ギリアムさんが手を汚すことはなかったんじゃないかって思うんです…いつかギリアムさんが記憶を取り戻す時がきても…僕達が傍にいれば…もっと別の方法を一緒に考えてあげられたんじゃないかって…」 一握りの人々の命を犠牲にしてでもギリアムさんが変えたかった未来。 きっと今この世界に刻まれた爪痕より更に凄惨で耐え難いものだったんだと思う。 それでもギリアムさんの起こした戦争が沢山の人達の未来を奪ってしまったのも事実なんだ 限られた人達の未来の為に全く罪のない人達の未来を犠牲にするのが正しいことなんて思えない。 「ま…うだうだ考えたって、しょうがないだろ…後悔したところで過去に戻れる訳でもないしな」
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