初恋

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「やっと終わったー」 あとは理科室に運ぶだけ。 「よいしょ…」 意外と重いな… 教室を出て廊下を歩く。 菜月、たっくんと一緒に帰れたかな? 歩きながら廊下の窓に目をやる。 もう人はほとんどいない。 「っわ!」 自分の足につまずき、ドサドサとノートが散らばる。 「やっちまったなーっ」 一人で呟きノートを拾いあつめる。 「あ…」 たまたま手にとったノートには都田翔と名前が書いてあった。 都田くんのノートだ。 ゆっくりノートを開いてみる。 きれいな字…。 ちゃんとノートとってるんだ。 そのとき、 「俺のノートがどうかした?」
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