出会い

5/10
前へ
/12ページ
次へ
そんな事を考えていると、後ろから肩を叩かれた。 「おはようございます」 にっこり私に挨拶するこの子こそ、私の守りたい人。 雪立冷華(ユキタチレイカ)だ。 彼女は、優しくお姉さんタイプで誰にでも好かれる。 私とは真逆の「完璧」な人だった。 「おはよう、冷華。」 軽く笑い返すと、すぐに学校に足を向けた。 そんな中ですれ違った人は、絶対に眉を寄せて私の影口を叩いていく。 ー…どいつもこいつも。 心の中で舌打ちをしながら、学校の保健室に向かう。 私のサボり場所。 今日は朝会があるから、ここでサボってようとおもったのだ。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加