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俺の両親と美依の父親が高校の同級生。その繋がりで家が近いわけではないけれど、俺たちは小さい頃から交流があった。今日も家族で来ている。
で、オッチャン(美依の親父さん)は美依のことが大好きすぎて、彼氏ができたと知ったらどんな奴か確かめずにはいられない。でも自分が動いて美依に嫌われたくないから、俺と空真に頼むっていう、一連の流れが出来ている。
まぁ美依も最初は知らなかったものの、今では暗黙の了解となっている。
「まだいないわよ。……悠ちゃんは私に彼氏できてほしい?」
少し寂しそうな美依。
俺、何か悪いこと言ったかな?
「彼氏できてほしいとかではないけど……今度は長く付き合える奴にしろな。美依も空真も短すぎ!」
長続きしないのが、この二人の共通点。もてる人間って、そんなものなのか?
「空ちゃんと一緒にしないでよ。ちゃんと理由があるんだから」
完全に怒った様子の美依。しまった!こうなったらちょっと長引くんだよな~。
美依の隣に座りなおし、今度は俺が美依の頭を撫でる。
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