鬼のなり損ない

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気がつくと俺は自分の部屋にいた。 「あれ?たしか森の中で撃たれたはずだが……あれ??」 腹に手をやったが弾が貫通したはずの穴が無くなっていた。 【目が覚めましたか?】 何処からともなく声が聞こえてきた。 「誰だ!?」 俺の周りには誰もいない。 【探しても私はそこにいません。あなたの心に直接語りかけています】 「そうか、それであんたは誰なんだ?」 【私はエレティカ「エレティカ・グラウンド」です】 「エレティカって俺と同じクラスの?」 【そうです】 「エレティカには聞きたいことが山ほどある」 【私が答えられることなら答えましょう】 「それじゃあまず、お前が俺を撃ったのか?」 【そうです!すみませんでした!でもそうしないといけなかったから……】 「それじゃあなんであんなに嬉しそうだったんだ?」 【それは私が銃の扱いに慣れていないからで当たったとき嬉しくてつい……】
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