鬼のなり損ない

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そして昔のつまり本当両親はと聞くと俺を見つけた空き家で死んでいたらしい。 自殺ではなく何者かに殺されていたのだそうだ。 赤ん坊の時から俺を知っている今の母さんなら何か知っているはずだ。 玄関から扉を開く音とただいまと言う声が聞こえてきた。 どうやら義母さんが帰ってきたみたいだ。 俺はおかえりと言葉を返しつつ自室からでた。 俺の部屋は二階にある。 そういえば、どうやって家へ帰ってきたのだろう?今さらながらそんな疑問が浮かんできた。 一階へ降りるとリビングのドアを開けた。 義母さんは、買ってきた物をしまっているところだった。 「義母さん、聞きたい事があるんだけど…」 「なぁに~?どうしたの?」 「今日学校で色々あって、自分の事がわからなくなって…考えたら自分の事なのに自分じゃ何もわかってない。だから、俺の事を教えてくれ!」
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