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少しづつ見ていこう。まず顎が映った。次に口、鼻が鏡に映った。今まで同様変わっていなかった。
つぎに眼が鏡に映った。
俺の眼ではなかった。今までどうりなら白眼もあるはずだった。だが鏡に映った眼には白眼はなかった。全て黒くなっていた。
眼の次に眉間、おでこが見えた。おでこには一本だけ角が生えていた。
「角が俺のおでこに……?」
「カルマ!!」
冷静さを取り戻したウィルが俺を呼んだ。
「鏡を見たか!?」
「あぁ見た……」
「そうか、だったら俺の質問に正直に答えてくれ!」
「わ、わかった」
「お前は鬼なのか!?」
「それは違う!!」
鬼が来る前まで俺は確かに『ノーマル』だった。
「それじゃあお前はなんなんだよ!?確かにカルマが『ノーマル』だと言うなら信じたいさ!!だがな、『ノーマル』には角は無いんだよ!!だけど鬼は必ず三本以上の角が生えている、それがお前は一本だけなんだ!!お前はなんなんだよ!?」
「俺は……」
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