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正直俺もなにがなんだかわからない。何故俺に一本だけ角が生えたのか。そして俺は『ノーマル』なのか、それともウィルが言うとおり鬼なのか、何故俺の怒りの感情に反応して角が生えたのか、考えてもなにがなんだかさっぱりだ。
「早く答えろ!!カルマ!!」
「俺は……正直俺もわからないんだ……」
そう言った時
「大丈夫か!?ウィル君!!」
そこには武器を持った教師達がいた。人数は五人だ。そのうちの一人がウィルに声をかけていた。その後に続いてきた四人の教師はすぐに俺を見て武器を構えてきた。二人は銃をもう二人は刀を持っていた。
「鬼が一人殺られてるぞ!」
武装した教師達は間合いを詰めようと少しづつ近づいてきていた。俺はとにかくその場から逃げようと思った。
さっきまで鏡を見ていたから俺は丁度壁に近かった。俺は少し力を入れて壁を殴った。すると、壁はガラガラと音をたてて崩れていった。
教師達も驚いていたが一番驚いたのは俺自身だった。
そして俺は壊した壁から外に出てとにかく走って逃げた。
足の速さも今までよりとても速かった。
どこまで走っただろうか、俺は森の中にいた。驚いたことに走り回ったはずなのにそれほど疲れていなかった。
「ここまで来れば大丈夫だろう……」
それにしても何故こんなことになったんだ?何故急に角なんか生えてきたんだ?そんなことを考えている時だった。鈍い音が森中に響いた
「銃声!?ぐっ…!」
「良かった~当たったよ~」
撃たれのか、教師達を撒けていなかったのか……?そんなことを考えている時、誰かの足が見えた。そして声も聞こえた。女の声だった。
「大丈夫!今の貴方はそれじゃあ死なないから!」
「この‥‥声は……?」
そう聞いたあと俺は気を失った。
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