いわゆる導入部

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「なぁ長門」 「……何?」   そう言うと長門は読んでいた本から俺の方へと視線を移した。頭部を殴りつけると陥没を起こしちまうんじゃないかって厚さの本だ。本ってレベルじゃねーぞ! まったく、凶器になりうる本なんて辞書の他にはガン○ンと京○夏彦、終わ○のクロニ○ル最終巻だけで十分だぜ。こんな本を好き好んで読む人間の気が知れないね。三度のメシより何とやらってヤツだな。 おっと、長門に関してはこの発言は撤回……せずとも良いかもな。なんせ長門は人間じゃないんだから。 いかんいかん、こんなことを考えている場合ではなかった。
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