いわゆる導入部

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ああ、今の鶴屋さんにはかつてのうざったらしい……失礼、有り余るほどの快活さは影も形も無くなっていた。 ただの和み系癒やしマスコットキャラになってしまった鶴屋さん。ときおりにょろーんと聞いた者の心を癒やす不思議な声を上げている。   「鶴屋さん……いや、ちゅるやさんについての問題が今回お前に頼みたいことだ」 俺はいささか気まずそうな表情(これは俺の思い過ごしかもしれないが)を浮かべた長門に更なる質問をする。 「アレはこの前のやつが原因か?いや、違うならいいんだ。それならお前の手を煩わせることもないだろう」 しかし長門は――コクリ、と頷いた。……やれやれ、やっぱりそうか。
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