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☆side 尊君☆
こんにちは、腐男子です。
ご存じの通り、なっちは読書大好きっ子なので、暇さえあれば何かを読んでます。
俺としては、なっちを出来るだけ清らかなままで保護したいので、俺の所持している情操教育に悪そうな…ぶっちゃけホモ本はなっちから隔離して生活しております。
しかし、今日はうっかりAmazonから届いたばかりの大好きな作家サマの新刊を共有スペースで読んじゃってたんですよ。
「……」
うっひょぉぉぉぉお!萌ええええええ!!!うっひゃあああああ!いぇぇぇえ!
…いや失礼。ついつい読み耽って…っくはあっ!なにその可愛い反応!もう襲えよ!おそっちまえよ!
…いやまて、ここはもうひと波乱あってこの当て馬が…
「あ。よだれ。尊君、真面目な顔して何読んでるの?面白い?」
「はっ!」
やっちまったあああああ!
しまった!部屋に戻って読む筈が、ついついその場で…っ!
しかし落ち着け俺!なんとか誤魔化すんだ!
「…………うん。なっちにはまだちょっと早いご本だよ」
「う?」
「なっちは見ない方がいいかなぁ」
「……ん?…あ!ぼく怖い話は平気だよ!」
もっ…!もえ、なにその反応!なっち…きゃわっ!
違うよ!怖い話じゃないけどある意味怖いお話だよ!
「ねぇ、尊君、それ読み終わったらぼくにも読ませてねぇ」
「え…でも…」
「大丈夫!怖いの平気だから!」
こ…怖い話ではないんだけど…まあいいか。後で適当に普通の小説を与えよう。
そう、考えていた俺は甘かった。
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