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ろみじゅり@そーちゃんときょーちゃん
聡一郎「敵対する家同士の息子と娘だったロミオとジュリエットは、ひと目合ったその日に恋に落ちたそうだ
そして、結ばれることのない二人は、最後は死を選んだ
…お前は、俺とお前の家が敵対したらどうする?」
京「ロミオとジュリエットと言えば、家を捨てて無一文で二人で生きる根性もない、たった15歳と13歳の小僧と小娘が、一目惚れの挙げ句のたった数日間の恋の末、
つまらない連絡ミスで仮死のジュリエットが本当に死んだと思い込んだロミオが自殺
そして生き返ったジュリエットも自殺
貴方は、私達をそんな間の悪い、結ばれないのなら死のうなんて思考停止した愚かな二人に例えて私になんと答えてほしいのですか?」
聡一郎「…」
京「…そうですね。先ず、我が家は聡一郎の家と敵対するつもりはありません。
万が一敵対したにしても、親を潰して私が氷村の家を乗っとります
それでも結ばれないのなら、私は家も何もかも捨てて聡一郎の手を取りたいと思っています
死ぬかもしれなかった私を産み育てて、生かしてくれた恩は一生かけて返すべきだと思います。
でも、それでも、私は聡一郎が手を差し伸べてくれるのなら、その手を選びたいです」
聡一郎「京…」
京「まあ、もしも本当にそうなったなら、何年も時間をかけてじわじわと氷村と御堂の家の権力を両方とも握ってやりますがね!
折角拾った命をむざむざ捨てるなんて愚かな道を貴方に選ばせてたまりますか
それに、私が居れば例え家の後ろ楯が無かろうと、聡一郎をゼロから頂点に立たせてみせますよ」
聡一郎「京……」
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京さんは尽くす嫁
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