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魔王「やっぱり、あなた達だったのね」
闇間から現れた者は魔王の眷族で、この土地を治める眷族達の長だった。
魔王「迎えに来てくれたのね、さぁ早く案内して」
やっと見知った眷族が、自分を迎えに来たものばかりと思い安堵した。
しかし、自分を囲む眷族達の殺気は消えず、目の前に出てきている眷族も殺気を放っていた。
魔王「ちょっと!主の私に向ってその態度は何よ!!」
眷族達の態度に苛立ち、怒鳴りつけた。
すると、ようやく眷族の長が口を開いた。
眷族長「我らが主だと?小娘勇者に負け、逃げ落ちてきた負け犬が」
見下すような目で自分を見据え、はっきりと眷族長は主である自分を罵ってきた。
魔王「な!? あ、主に向ってなんなのその口の聞き方は!!」
カッーと頭に血が上がり眷族長を睨みつけたが、そんなの御構い無しと眷族長は小さく声を上げた。
眷族長「殺せ」
それが合図となり、辺りを囲んでいた眷族達が一斉に火の玉を放った。
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