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魔王「ん……ん、あれ?」
魔王が二度目に目を覚ますと、辺りの風景が部屋から薄暗いテントのような所に変わっていた。
魔王「ここどこなの……っというか私、確か勇者に殺され……ひっ!?」
魔王は辺りを見渡し、部屋での姫勇者とのやり取りを思いだそうとしていると。
姫勇者「クス、おはよう♪私の可愛い魔王ちゃんも♪ハァハァ♪」
背後からいきなり抱きつかれ、背筋に冷や汗が流れた。
(し、しまった……背中をとられた!?)
背中には姫勇者の温もりと甘ったるい匂いがし、なぜかハァハァと寒気を誘う息遣いがしている。
それになんだか心なしか姫勇者の手がジワジワと魔王の胸めがけ動いてきている。
魔王「や、やめっ!?」
姫勇者「ん、ふっ♪拒否ったら殺す♪」
拒否しようとした魔王よりいち早く、姫勇者は魔王の耳元で殺意剥き出しの低く明るい声を囁き首筋を軽く甘噛みした。
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