第2章

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魔王「は、離しなさいよ!それとあと一つ、ゲームの勝ち負けはどうするのよ?」 魔王は姫勇者の手を振り払った後、もう一つ質問した。 姫勇者「もう照れ屋さんですね♪でもそんなところも可愛いのですけどね♪」 姫勇者ら名残り惜しそうに魔王の温もりを感じながら、優しく微笑みを浮かべ魔王を愛でるように見つめた。 魔王「う、うるさい!質問に答えなさいよ!」 魔王は顔を真っ赤に染め、声を荒げ質問の答えを催促した。 姫勇者「せっかちさんですね、勝ち負けの判定でしたわね」 姫勇者は魔王の首輪に着けられたモノと似た腕輪、足輪を取りだし魔王にそれを見せた。 姫勇者「あなたが私に五回捕まったら負けでいいですわ♪一回捕まえる度に私が魔王に枷を着けていきますわ♪」 魔王「枷?……って!?もうはじまってるの!?」 魔王は首輪を触りながら驚き声をあげた。 姫勇者「えぇ♪魔王、チャンスあと四回ですよ♪」 姫勇者は微笑みながら、魔王に向け片手を突き出し親指を曲げ残りのチャンスを告げた。 魔王「わ、私に拒否権はないの!?」 魔王の問いに姫勇者は微笑みを絶やさずに口を開いた。 姫勇者「あら、あなたは一度捕まったのですよ?本来なら、殺されても文句を言えない立場なのです、それを優しく寛大な私がチャンスを与えると提案しているのですよ?あ、ご不満なら今すぐ私の城に連れ帰っていろいろと魔王で遊……」 魔王「も、もういい!わかった、わかったから!」 姫勇者が微笑んでいるはずなのに、異様な雰囲気を出しはじめ恐ろしい事を口走りだしのため魔王は慌てて鬼ごっこを肯定した。 姫勇者「なら、決まりですわね♪……残念♪」 姫勇者は微笑みながら一瞬小さくボソリと魔王に聞こえない程、残念♪と呟いた。
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