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魔王「笑うな!勇者のアホ!勇者の変態!!」
魔王は顔を真っ赤に染めながら、姫勇者に喚いた。
姫勇者「ウフフ♪あなたのその罵りの言葉さえ、私には心地良い甘い言葉に聞こえますわ♪」
罵られてもウットリとする姫勇者に、魔王は呆れ果てた。
魔王「ハァ……ね、ねぇ……もしかしてこのゲームって負けたら何かあったり、するの?」
魔王は何やら嫌な気がし、姫勇者に尋ねた。
姫勇者「もちろん、魔王が五回捕まり首輪、腕輪、足輪の五つの枷を着けられたときあなたは一生私だけのモノですわ♪」
魔王「ちょっと!?そんなの認めるわけないじゃない!!」
姫勇者「逆に私が負けたら、魔王を自由にしてあげますわよ♪もちろん魔界に帰してあげますし、魔王討伐も私が潰してあげますわ♪」
勝てば自由、負ければ一生姫勇者のモノ、魔王は頭を抱え込んだ。
魔王「ぅう……負けたら私、終わりじゃない……こんなリスクの高い勝負なんて、やっぱり断……」
姫勇者「断ったら殺します♪あと、魔界に逃げたら魔界ごと焼き払って殺す♪」
姫勇者は微笑んでいるが、有無を言わせる圧力を魔王にあたえている。
魔王「ぅう……わかったわよ、やるわよ……姫勇者の鬼畜変態ドS!!!」
魔王は泣きべそをかきながら、渋々了承した。
姫勇者「よろしいですわ♪では、ゲームスタート♪」
ゲーム開始宣言の後、魔王はトボトボと姫勇者のくれた地図を片手に歩き出した。
姫勇者「あ、魔王。泥棒や強盗には気をつけるんですよ」
後ろから、姫勇者が注意しなさいなど他にもいろいろ言っていたが魔王は無視し歩き続けた。
今はただ、少しでも遠くに姫勇者から離れたかったからだ。
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