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扉を中に入ると、豪華な装飾が施された部屋と無駄に大きなベッドが部屋の中央に置かれている。
姫勇者「ここであの娘が寝てたのね……うふっ」
また自分でも気づかないうちに顔が緩んでしまった。
だけど、そんなことは関係ない。
すぐに扉に鍵を掛け、私は服を脱ぎ捨て、ベッドに真っ裸で飛び込んだ。
姫勇者「ハァ……魔王、魔王ぉお♪」
あぁ、なんて柔らかくてフカフカしていて、それに…あの娘の匂いが濃厚に残っているんだろう。
枕をギュッと抱きしめ、くんかくんかと匂いを嗅ぐ。
姫勇者「ふぁ、んっ……魔王の匂い、たまんないわぁ」
まるで魔王を抱きしめているみたいな幻想を抱いてしまう。
そして、どんどん妄想も膨らんでくる。
姫勇者「ふはぁ……抱きしめてたいわ、そして……いじめたい」
目を閉じてひたすら魔王の事だけを考える、捕まえたらどんな事しようかなどなど。
姫勇者「んっ……待ってなさい、愛しい私の魔王、必ず捕まえに、行くから」
そう瞼に焼き付いた魔王に言い、私はニヤリと口を三日月形にした。
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