第1章

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魔王「ハァ……疲れた」 三日三晩走り続け、やっと眷族達の住む土地に入りやっと一息つく事にした。 路傍の大きな石に腰掛け自分の身体を見てみると、擦り傷、切り傷などが無数にできていた。 魔王「うわぁ……血が出てる……ぐすっ、なんで私がこんな目にあうのよ」 傷を見てなぜこうなったのか。魔王である自分がなぜ人間如きに敗れ逃げなければならないのか。そんな事が頭の中をグルグルと回って気分が悪くなりそうだった。
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