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(ザワガヤザワガヤザワ)
誠「どうすんだよー!」
澄「いやお前の問題だろが」
誠「うわぁあぁーー」
瑛「何してんの?」
誠「もー、アッキー助けてくれよー。スミの奴が冷たいんだよー」
瑛「?」
澄「冷たかねー。こいつ、ついに進級が危ねぇって宣告されたんだとよ。んで、明日から夏休みじゃん?その間に、二年間溜め込み続けた課題を手伝ってくれっつうんだよ」
誠「頼むよスミー」
澄「断る」
瑛「澄也、夏休み中バイトとか入れてんの?」
誠「いいや」
誠「じゃ手伝ってよースミスー」
澄「誰だ!」
瑛「いいじゃん。俺も暇だし、手伝ってやろうよ」
誠「さすがアッキー!!」
澄「うえー、マジかよ」
瑛「澄也も、三年になって誠護だけがいないって状況嫌だろ?」
澄「んまぁ……そりゃそうだけど」
瑛「時にはぶつかり合っても、いざという時には助け合うのが友達ってもんだろ?」
澄「んあぁ」
瑛「ここで誠護を助けてやれるのは俺らだけだろ?」
誠「ぅう……泣かせてくれるじゃねぇか……」
澄「……しゃーねー、わかったよ。少しは手伝ってやる」
誠「ありがとースミー!!今度飯奢るなー!!」
澄「絶対だぞ」
澄「たく、なかなかこっ恥ずかしい台詞をスラッっと言うなよな」
瑛「なぁ、澄也」
澄「ん?」
瑛「ついでに、俺の溜まった課題も手伝ってくれ」
澄「お前もかい!!」
瑛「俺もなかなかにヤバイ」
澄「知るか!あんな格好良さげな事言っといて、え?!格好悪!」
瑛「格好悪いのどうの言ってる場合じゃないんだ」
澄「切羽詰まってる!」
澄「!まさか……」
瑛「?」
澄「さっきのは布石か!!」
瑛「よく気付いたな」
澄「あ゙ぁぁー」
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