3.

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高城くんは我らが1-Aの学級委員長でもある。委員長も生徒会同様、成績に加え容姿家柄で決められている。 どこかのマンガ家の片割れを彷彿させる名前だが、別に彼はマンガ家な訳ではない。むしろマンガとは無縁な真逆の生活をしている。 現に成績は常に上位。中等部は学年次席で卒業したそうな。 日夜分厚い本を持ち歩き、暇さえあればそれを読んでいる。前に少しだけ見せてもらったが、外国の本のようで俺には読めなかった。 「東条。君は優しいんだね。こんな馬鹿放っておいてもいいのに」 「おい、ちょっと待て。聞き捨てならねぇな。誰が馬鹿だ、ガリ勉野郎www」 「フン、君以外に誰がいるんだ。男同士のイチャコラするの見て喜ぶ変態が。東条に君の変な趣味が移ったらどうする」 「勉強しか能のない、無趣味の奴がよく言うぜ。みおたんは俺を誘ってくれたんだぜ。羨ましいのか?」 「勉強こそ学生の本文だよ。東条が君を誘ったのは君が脅したからだろう、卑怯な奴だ」 「んなことしてねぇよwwwだから僻みだろ、ガリ勉」 「……っ!万年赤点のくせに!」 「あんだとハゲ!」 「「…………」」 「てめぇ!なんで知ってるんだ!」 「僕はハゲじゃないぞぉ!」 ドリャーーと雄叫びをあげ、止める暇なく掴み合う。 そんな二人を見ながら溜め息をつく。 「また始まった……」 司と高城くんは仲が悪い。
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