4.

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「え、高城くんって好きな人居たの?」 そう何気なく聞いてみると、高城くんは異様な程飛び上がった。そして顔はみるみる赤く染まっていく。 あれ、変なこと聞いちゃった? 「べべべべ別にいないさ、好きな人なんて!第一ここは男子校だよ?僕はノーマルだ。ここに僕の好きな人が居るはずないじゃないか、ハハハハハ……ハァ」 違う学校の人って意味で聞いたんだけど……。 「みおたん、それは公衆の面前で訊くものじゃないよ」 司が俺の肩に手を置き、呆れたように言う。 周りを見渡すと何故かさっきより静かになっていた。俺と目があうと、無理矢理会話を始め、あっという間にざわめきが戻ってきた。
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