4.

10/20
前へ
/321ページ
次へ
「私は仮にも副会長なんです。……それに今は(如月くんが)///」 え、なんでこっちみてくる。 「照れてる水月ちゃんもかわいーね。抱きついちゃう♪」 「あ、ちょ、離れなさい!」 「今日はかいちょーもいないしさ、呼んじゃいなよー」 「会長がいないからこそ、私たちがしっかりしないといけないんです……ってどこ触ってるんですか!」 これが生徒会……? ギャーギャーと騒ぐ西華院と海原を唖然とみる。 歳夜叔父さんからきいたのだが生徒会は人気投票で決まるらしい。改めて思うがこの学校は本当に変わっている。 「……コップ預かる」 呆気に取られている間、いつの間にかあの大柄の男が迫っていた。並んでみてその差は歴然となる。 190はある……!(因みに俺は160……より下) 「あの……?」 小首を傾げる彼を見てはっと我に返った。 「あ、ありがとうございます。えと……」 「俺……圷柾貴(あくつまさき)。高二、生徒会書記。宜しく……」 「如月風夜です、こちらこそよろしく」 「ああ!まぁちゃん抜け駆け!俺も俺も!」 自分の名前を告げていると、海原が物凄い勢いでこっちまできた。西華院が解放され、疲れたような顔をしているのがその奥で見えた。
/321ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3248人が本棚に入れています
本棚に追加