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「私はそろそろ出るので、その間に自己紹介をしておいてください」
海原は幕の外に出て行く西華院に「はいは~い」と軽く手を振り、俺に向き直った。
「俺の名前は海原洋(かいばらよう)っていうの。生徒会会計やってる一年生だよ~ん。よろしくね~☆」
顔が近い。これだけ整った顔が間近にあれば女なら喜ぶだろうが、俺は男だ。
「お、俺は……」
勢いに負けてしどろもどろになりながら名前を言おうとするが
「知ってるよ、如月風夜くんでしょ」
先を越された。
「え、なんで知ってる……んですか」
「理事長が言ってたからね。あと無理に敬語使わなくていいよぉ~同い年だし。ね、ふっくん!」
「ふっくん?」
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