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終業のチャイムが鳴り、慌てて日報を書いてパソコンの電源を落とす
「ん~~っ」
思わずその場で伸びをして、脱力する
凝り固まった体が少しほぐれる
「お疲れ~」
「あっお疲れ様です」
脱力している所に声を掛けられて、少しびく付きながら挨拶を返す
休日出勤は残業無しなので、皆そそくさと帰っていく
遠くの方ではご飯に行こうか~なんて話しているのが聞こえる
私に声は掛からない…というか毎回断った結果、掛けられなくなった
外に出ると寒かった
「ぅはぁ…」
思わず変な溜め息を吐くと、息が白くなる
車に着くまでに空を見上げれば満天の星
「寒いわけだ」
これだけスッキリ晴れていれば寒いのも当然だ、と呟く
車に乗り込むと、朝の事が思い出された
あの男の子はどうしただろうか、と。
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