一日目

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洗い物が終わり落ち着くと、やっと話ができるようになった 「君の名前は?」 「ユキ」 「ユキくん?」 コクリと頷く 「どうしてあそこに居たの?」 ずっと疑問だったことを聞くと 「…わからない」 「え?」 もしかして記憶が無いとかまさかの二次元展開? 一瞬変なことを考えながら 「わからないって?」 再度聞いてみると 「名前しかわからない」 「……」 絶句、としか言いようのない『まさか』だった 戸惑い、頭を抱えたり視線を泳がせたり思考を別のところにやったりするも、彼の視線は注がれたままで 「帰るところないんだよね?」 何を血迷ったのか、そんな発言をしていた 「…」 質問に頷く男の子を見て 「暫く居ていいよ」 「あ…」 微笑んで言ってみれば 少し驚いた後、嬉しそうに笑みをみせた
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