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ピピピピピッ
「ぅんーーーーんっ、煩い」
煩い目覚ましを力強く叩いて黙らせもう一眠りしようとしたが、階段を駆け上がる音がして諦めた。
いつも通りの四回ノックをすると同時に扉が開かれた。
「たっくん起きてるー? ……ってもう起きてるなんて珍しいね」
開かれた扉からは幼なじみの瀬川 春奈が驚いた顔をしていた。
「珍しいもなにもいつもより早く来ておいてその反応はないだろ」
僕が呆れながら返すと春奈は笑顔になり、下へ降りて行った。
『今日の最下位は牡牛座!! 今日は一日苛々が収まらないでしょう! ラッキーカラーは青!』
「うぅー、私牡牛座なんだけど……」
目の前で朝ごはんを食べてる春奈は見るからにかなり落ち込んでいた。
「春奈はそんなに気にすることないって。 苛々を引きずることがないだろうし、所詮占いだろ」
「でも最下位だよ!? 例え普段がどうであれ気になるものなの!!」
占いを信じない僕の発言がダメだったのか力説をくらったが、まだ眠い僕は春奈の力説を若干流しめに聞き、朝ごはんを食べていると言っても無駄だと悟ったのか春奈は力説を止め、食べだした。
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