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「ははは、それだけ色々なところで信頼されたということだろう」
老人は先程までと違い楽しそうに笑いながら言った
「そういうつもりはなかったんだけど。なんでこうなった」
若者は少し疲れた顔をしながら返事を返した
「まあそんな事はどうでもいいや。色々御世話になりました」
若者は老人に頭を下げる
「そなたにやってもらった事と比べたら大したことはしてないがな」
老人は立派な髭を撫でながら物が詰まっているであろう重そうな麻の袋を若者に渡す
「これは?」
若者は袋を開けながら尋ねる
「そなたが美味しいと言ってよく食べてた食べ物だ。城のコック達が渡して欲しいと言ってたのでな」
「おお、それはありがたい。この国は飯が旨かったからな」
若者は嬉しそうに袋の中を覗きながら喜ぶ
「ああそうだ、こっちも1つ忘れてた」
若者はふと思い出したように服の内ポケットに手を入れて何かを探し始めた
やがて探し物を見つけたらしくポケットから取り出した物を老人に放り投げる
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